ブログ記事
FRED バージョン 23.10 のリリース
光学解析ソフト FRED は最新Version23.10 をリリースしました。
FREDmpc GPU機能の更新
MPC はNVIDIA社のCUDAの最新バージョンに対応し、安定性が大幅に向上しました。 ※最新のMPCに対応するためには、Nvidia社の最新のドライバーをインストールしてください。 (例: RTX シリーズの場合は v546.33 以降)。
結果表示機能の更新
FRED の計算結果表示機能は、グラフ分析の高速化、応答性の向上、編集機能の向上を目的として、グラフ作成テクノロジ (LightningChart) を新たに実装し、より使いやすくなりました。
- 新しいチャートナビゲーター機能、ポップアウトビューによるシンプルな編集機能で、チャートの最大/最小・スケーリング・テキストのフォント、サイズなどを簡単に設定・変更することが出来るようになりました。
- 受光面の総パワーや光線数などの計算情報をチャートで常時確認できる「情報ウィンドウ」を追加しました。
- ユーザーが設定した表示設定を保存し、呼び出して利用することが出来るようになりました。
更新、追加機能
- GEOMETRYの分離表示機能(Isolate)が拡張され、独立表示させるモデルを簡単に追加、削除する機能が追加されました。
- Scattering設定に新しくガウス拡散表面散乱モデルの設定(Gaussian diffuse)が追加され、異方性散乱の設定やフラットトップといった特殊な表面光学特性を再現することが可能になりました。
- 光線選択フィルター(Ray selection filter)にTIR(内部全反射)の項目が追加されました。
- ゼルニケサーフェスの設定は 231 項 (次数 20) にまで拡張され、レンズモデルデータのインポートファイルをサポート出来るようになりました。
- レイ パス フィルターは、カスタムモデル(Custom Element)とサブアセンブリのモデルファイル選択が可能となりました。
- 新たに追加されたレイ パス ノード番号機能によってモデルサーフェスの光線光路表示(レイパス)をグループ化することが出来るようになりました。この機能により、重要な光線光路データを容易に確認・探し出すことが出来るようになりました。
- ディテクターエンティティ(DE)は、計算後に光線総パワーと光線数をアウトプットウィンドウに出力し、入射/吸収パワーもサポート出来るようになりました。
- HIKARI、HOYA、NHG、Sumitaのガラスカタログデータを更新しました。